竜胤のお守り… 雨田代々伝わる宝である、身に付けた者に無尽蔵な体力を与えと言われる。 これを守るために、雨田家歴代の者は剣術の強さを身に着けなければならない。 一人娘の秋花はこうして日々厳格な訓練を強いられた。 ある日…突然脱藩浪士と盗賊の群れが雨田家を襲い、目的はその“竜胤のお守り”である。 衆寡敵せず、雨田家が敗れ、秋花の母も盗賊たちに次々と犯され。 母は秋花にお守りを渡し、逃げると告げた。 逃亡する秋花だが、麓はすでに盗賊の頭が伏せている。 「へっへっへっ…逃げたガキが案外かわいい小娘じゃねぇか、こりゃついてるぜ!」 「おとなしく服を脱ぐんだぞぉ、そうしたらもーとやさしくしてやっからよぉ…」 秋花にはわかっている、抵抗せねば、母と同じ目に遭うこととなると。 生き残り、母の悲願を成しために、秋花は、盗賊に立ち向かうことに決心した。