小田舎に佇む全寮制の男子校に通う青年「石堂 鳴海」は、
ちょっと間の抜けた親友たちと騒がしくも楽しい日々を過ごしていた。
そんな彼には公にしていない「ある秘密」があった――
男だらけの男子校で人気を集める、癒やしをそのまま人間にしたような優しい保健の先生「みたま」。
クラスの担任であり、その鋭い眼光と厳しい態度から恐れられるも、
モデルのような姿が一部では人気を集める化学教師「綾」。
女子学生がいない学園においてまさに紅一点である彼女たちと鳴海は、
他人には内緒のちょっと"特別"な関係をもっていた。
学園では立派な立ち振舞をしている二人だが、実のところそれは作った姿。
本当の彼女たちは甘えたがりのダメ姉だったり、
目つきが悪いのは生まれつきで実際は小心者の心配性だったりと「裏の顔」があった。
そんな一面をひょんなことから知ってしまった鳴海は、彼女たちと特別に深い付き合いをしていた。
とはいえ学生と教師。
いくら親しくても一線を越えることはなかった。
だがそこに「パトリシア」という異端児が入り込むことによって事態は一変してしまう。
英語の先生としてやってきたパトリシア…あらため「パティ」は、
とある出来事から鳴海に一目惚れしてしまう。
行動力の塊であるパティはあっという間に鳴海に（エッチな形で）手を出してしまい…
そこからみたまと綾の関係にも変化が生まれてしまう。
はたして、突如巻き起こったこの争奪戦に勝つのは
甘え系お姉ちゃんのみたまか。
見た目は狼、中身はウサギの綾か。
猪突猛進当たって砕けろのパティなのか。
そのすべては「鳴海」の下半身にかかっている…？