主人公、伸二郎(しんじろう)は、かつて大学で知り合い、駆け落ちした恋人、絵理奈(えりな)と事実婚の状態。
伸二郎は妻と少しでも長くいるために在宅で仕事をしつつ、甘い生活を送っていた。
だが、しばらく経つと仕事がなくなってゆき、貯金も尽き、生活費に困るようになってくるが、
それを日々楽しそうに暮らしている絵理奈を心配させてくない為、言うことが出来ずにいた。
しかしそこでまるで見計らったように、絵理奈のかつての婚約者、敏彦(としひこ)から連絡がある。
この連絡先、そして今の住所のことを知られ、絵理奈を連れ戻されるのではないかと危機感を覚えるが、
意外にも敏彦は実家には知らせていない。
ただ交換条件として主人公と会うことを約束させられる。
イヤな予感がしつつも会うと、現在の経済的窮状のことを既に知っていた。
そして金を貸すと申し出てくる。
しかしその条件は――絵理奈を一晩差し出せというものであった。
当然主人公は拒否するが、では共に入浴させろということになり、絵理奈に直接尋ねさせられる。
それでも受け入れるとは思えなかった絵理奈はあっさりと同意してしまい、共に裸で風呂に。
見張り名目でそれを覗きモヤモヤとする伸二郎。
だが、それ以降も生活は改善せず、またも敏彦に借金をすることになると、
もっと深い交わりを要求され――引き返せなくなる……。